ひとりごと 2004 

2004年12月11日のひとりごと
 今日は広島県福山市にある精神障害者共同作業所「ほっとはうす のばら」の2周年記念行事が開催されました。名称は,「のばら祭」です。

 昨年も同じ時期に開催されました。
 今日は,当事者の方が4名,自分の体験を発表されました。私は,コメンテーターとして前に座ったのですが,病気になってからの苦しみや,悲しみ,そしてそれを乗り越えて今ここで考えていることを話されました。コメントをするときの視点は,参加者に当事者の置かれている状況と当事者のニーズを充足するための社会的な対応のまずさや遅れがあることを知ってもらうということでした。
 精神障害を持つ当事者に対する対応は,医療が中心であったために,生活を送る人という視点での社会福祉サービスの整備が非常に遅れています。特に,精神保健福祉分野では目立ちます。そのあたりの現状を知ってもらうことが重要であることを強調したのでした。

 午後は,作業所メンバーやその他の人のパフォーマンスがありました。私は,昨年に引き続き2人でギター演奏と歌を行いました。ほとんど練習ができず,今ひとつでしたが,何とか無事演奏を終えることができました。
 曲は,「竹田の子守歌」と「YELL〜エール〜」の2曲でした。コブクロのエールは,これからの新しい人生へのエールを送るという歌詞で,参加者のこれからに対してエールを送るという意味で選びました。
2004年11月30日のひとりごと
 ちょっと油断をしていると,あっという間に時間は過ぎていきます。今日は早くも,11月最後の日です。

 さて,昨日は「びんご・生と死を考える会」の定例講演会で福井県坂井郡三国町にある高齢者を対象にした医療・福祉の施設の理事長である藤井康広さんの話を開きました。在宅医療をベースに活動を続けてこられ,医療の限界を克服するために社会福祉に取り組んでおられます。その活動は,私が以前勤めていた関西保育福祉専門学校から歩いてすぐのところにある尼崎喜楽苑の市川禮子さんの考えと非常に似ています。
 施設等に関しては,次のページで紹介されています。

 http://fujii.rsr.jp/

 前日には夕食をご一緒しました。びっくりしたことに,先日私がライブに行った茶木みやこさんを三国町に呼ぶイベントを企画されている張本人だったりします。医療や福祉とともに,音楽でも非常に共感でき,楽しいひとときを過ごすことができました。
2004年10月10日のひとりごと
 先日,広島市でAAの活動されている方が研究室にわざわざ来ていただきました。AAの活動に関する話を伺い,イベントのご紹介を受けました。

 イベントは次の通りです。

 第3回AA日本
 広報&病院施設フォーラム in 広島
 テーマ「アルコール依存症からの回復」〜社会資源としてのAA〜

 2004年11月6日(土)10:00〜16:30
 フォーラム会場:エソール広島(広島市中区富士見町11-6)

 詳しくは,以下のファイルをご覧ください。(ファイルはPDFファイルです)

 ポスター
 フォーラム趣意書
 プログラム
 参加申込書

 私自身は,精神科病院に勤務しているときには,地域の断酒会活動に参加していました。もちろんその当時からAAの活動については知っています。しかし,当時は広島県保健福祉センターで活動が始まったばかりで,福山市での活動がなく,具体的な活動に参加することはできませんでした。今は多くのAAグループがあり,積極的な活動が展開されているようです。
 AAについて知る良い機会だと思っています。学生と一緒に行きたいものです。
2004年10月1日のひとりごと
 ずいぶんと遅くなってしまいましたが,日本スクールソーシャルワーク協会の宿泊研修会の報告を簡単にします。詳しくは,広島スクールソーシャルワーク研究会の10月例会のあとにします。ごめんなさい。

 広島スクールソーシャルワーク研究会からは,私ともう1名の2名で参加しました。少し早く着きすぎたのですが,昼食をとろうと歩いたのですが,残念なことに駅前周辺に食事をするレストランらしきものはなく,喫茶店とうどん屋があったくらいでした。再度,会場がある駅に帰ると建物の陰に隠れていた「天下一品」ラーメン屋を発見し,そこで昼食をとりました。私は,「天下一品」ラーメンが好きですので,これは非常にありがたかったです。
 食べていると,どこかで見たような人が1人で店の奥でラーメンを食べておられました。人違いかもしれないと声をかけなかったのですが,後で日本スクールソーシャルワーク協会会長の山下英三郎さんであったことが分かりました。「早く声をかけておけばよかった」と思うことしきりで,私としては,トホホな出来事でした。

 さて,1日目の講演はそのラーメンを食べていた山下英三郎さんのお話でした(詳しくは後日)。その後,場所を移動して,会場のホテルへ。
 ホテルでは,グループワークを行い,夜8時まで研修が続きました。その後,夕食をとりお風呂へ。

 2日目も,ある事例をもとに,スクールソーシャルワーカーとして何を考え,何を行うのかというグループワークを行いました。

 研修は,実際に子どもとスクールソーシャルワーカーとしてあるいはスクールカウンセラーなのであるが,スクールソーシャルワーカーとしての視点をもって,活動されている方が多くさまざまな意見を聞くことができました。
2004年9月7日のひとりごと
 先週も確か台風が来ていたけど,今週も台風が上陸しそうな雰囲気です。
 9月に入り,ようやく夏の暑さが過ぎ去ろうとしているので,内心ほっとしています。

 今週の週末には,日本スクールソーシャルワーク協会主催の研修会が開催されます。今回は意外と近場なので参加することにしました。内容については,また報告します。

 第3回 宿泊研修会(会員のみ)

 講演会「学校におけるソーシャルワーク活動の独自機能とは
           〜スクールカウンセリングとはどう違うのか〜」

2004年8月29日のひとりごと
 今日は,社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験対策講座の苦手科目克服講座のうち,社会学を担当しました。朝から通しで6時間でした。
 社会学に関しては,私自身が講義を担当しているわけではないのですが,社会福祉を理解する時に非常に重要な科目であることを学生に理解して欲しくて,担当しています。ちなみに,私自身は大学は社会学部の出身です。
 さて,社会学の中でも社会的に弱い立場の人を理解するということとの関係で,ジェンダー論やエンパワメントなどは非常に重要です。そのことを理解するために女性学も参考にする必要があると思います。
 社会学だけにとどまらず,心理学や社会心理学などにも関係するものですが,ネット上に女性学の関する辞典がありますので,紹介します。

 オンライン女性学辞典へ
2004年7月11日のひとりごと
 今日は,山口県周南市(徳山)で開催された「周南いのちを考える会」主催の市民のためのホスピスケア講座(第1回)に傾聴に関する講師として招いていただきました。

 私もびんご・生と死を考える会の活動としてホスピスボランティア養成講座を経て,実際に傾聴ボランティアの養成に関わってきましたし,現在では高齢者施設ではありますが,実際に傾聴ボランティアとして活動されている方々のフォローを行っています。それで,お声をかけていただいたのだろうと思っています。

 100名を越える参加者がおられ,皆熱心に話しを聞いていただきました。講演終了後も,グループでの話し合いに多くの方が残られ,熱心に質問をされていました。さまざまな人が活動をする中で困難にぶつかり,何とかしたいという思いを強く感じました。
2004年7月1日のひとりごと
 ソーシャルワークとは関係のないことですが…。

 実は,今日新しいソフトを購入し,インストールをしていたら,古いバージョンを削除しますか? という表示がでました。何の気なしに,「はい」を押して,そのソフトを立ち上げたところで,使っていたファイルも一緒に削除してしまったことに気がつきました。
 しかし,気づいたときには時すでに遅く,なんてことをしたのだ????? と焦ってしまいました。(^^ゞ)

 何とかファイルは復旧したのですが,いたずらに時間を費やしたのでした。ああ,私の3時間を返して〜と叫びたい気持ちです。(;^_^A  ああ,冷や汗ものでした。
2004年6月20日のひとりごと
 19日(土)〜20日(日)の2日間にわたって,日本社会福祉実践理論学会が北海道の北星学園大学で開催されました。大会テーマは,「社会福祉実践理論における質的研究法を巡って」というものでした。
 私は,前日の18日(金)に行われたワークショップ「研究方法としてのグラウンデッドセオリー」にも参加してきました。ワークショップの参加者は17名でしたが,約半数が精神保健福祉に関わっている方で,ちょっとびっくりしました。それだけ,現場での実践を理論化することへのニーズが高いということでしょうか。
 ここ数年,グラウンデッドセオリーアプローチに関する関心は非常に高く,学会会員以外の参加も非常に多かったようです。
 実は,私自身,グラウンデッドセオリーアプローチを使って研究をしていますので,実際に自分が行っていることや理解していることがどの程度の状況(レベル)なのかを心配して参加したのですが,心配していたより,自分たちのやっていること(理解を含めて)が適切であるという感じを持ちました。
 もちろん,グレイザーに直接指導を受けている方や木下先生のスーパービジョンを受けた方の理解や方法の精度という点での違いはあるのですが……。

 参加しておられた方々と話しをさせていただく中で,今後グラウンデッドセオリーアプローチに関する交流などができれば良いのにという話しがでていました。自分のレベルアップを願いつつ,そのようなところに関われると良いなあと思いながら,帰ってきました。
2004年6月15日のひとりごと
 今日は,私が担当している「心の健康とソーシャルワーク」という講義科目で,精神障害をもつ当事者が6名参加してくくれました。そして,@病気になって,A生活で困ること,Bこんなことを考えている,という3つのことについて話しをしていただきました。
 昨年も行ったのですが,今回は昨年よりも緊張されることなく,いろいろなことを話していただけました。当事者としては,自分たちのことを知って欲しいということを実現する機会ですし,学生としては,当事者のことを知るチャンスとなったようです。
 長時間にわたって話しをしていただいた皆さんに,改めて感謝する次第です。
2004年5月29日のひとりごと
 本日,福山平成大学で日本社会福祉学会中国・四国部会大会36回大会が開催されました。
 福山平成大学で学会が開催されるのは初めてのことで,昨日までの準備から,本日の開催まで試行錯誤の連続でしたが,無事に終了することができました。
 これも,多くの方の支援のたまものと感謝する次第です。

 個人的には,総合司会をさせていただきました。さらに,一般研究発表も行いました。一般研究発表については,研究内容に抄録原稿(PDFファイル)を載せていますので,よければご覧ください。

 なお,福山平成大学の卒業生で他大学大学院に入学したF君が発表をしていました。彼とはぜひ発表してはという話しをしていただけに,実現したことが嬉しく感じました。
2004年5月29日のひとりごと
 ここのところ,ようやく仕事が軌道に乗りかけてきました。例年,5月までは慌ただしく,ばたばたしていることが多いです。
 6月5日(土)は日本社会福祉学会 中国四国部会36回大会を福山平成大学で開催します。私は,進行役をすると共に研究発表をするので,そちらの準備があります。

 6月は,その次の週に日本精神保健福祉士協会の大会・学会が富山で開催されますし,その次の週は,札幌の北星学園大学で日本社会福祉実践理論学会が開催されます。どちらにも参加するので,楽しみです。
2004年5月13日のひとりごと
 今日は活動を始めて3年目になる,けあケアの会がありました。

 改めて考えると,この会が始まって1年と4ヶ月になります。ある研修に参加されたことがきっかけなのですが,継続して現在に至っています。
 (最初のことは,ひとりごと2003にあります)

 今日の会の内容は,以前雑誌に掲載されたスーパービジョンに関する内容の論文を一緒に読むということでした。私自身,スーパービジョンを継続して受けていたことがあり,そのときのことをふまえて書いたものです。
 スーパービジョンがどうして必要とされるのかは,スーパービジョン機能などを振り返り,実際にどのように行うのかについて,論文を読みながら,解説をしていきました。

 今後は,今日の内容をふまえて,実際にスーパービジョンを行うことになりそうです。
2004年2月20日のひとりごと
 今日は,広島県立保健福祉大学で開催された,倫理研究会主催の第6回倫理セミナー「生命倫理を考える」に参加してきました。
 この会は,同大学の岡本珠代先生を中心とした研究会で,以前にも参加したことがある会です。その岡本先生がこの3月で退官されるとのことで,岡本先生の専門である生命倫理について講演がありました。
 その後,「卒前,卒後の生命倫理教育を考える」というテーマでのディスカッションがありました。参加者には,広島国際大学の横藤田誠先生や川崎医療福祉大学の大林雅之先生も参加されておられました。全体的な話題としては,倫理を現場の視点で,実際に起こっていることと結びつけて考えるような教育活動が重要であるということでした。
2004年2月2日のひとりごと
 私が副代表世話人をしている,びんご・生と死を考える会の中のやりとりで,医療システム3大要素という話題が出ました。2001年にシカゴのJACAHOの本部での講義での内容で,興味深いので紹介します。

> 医療の3大要素は provider と consumer と system です。
> 前2者は対等の関係にあり、それを取り持つのがsystemだと思います。
> また医療システムの三つの要素は access と Quality & Safety と Cost です。

 (ここからが私のコメントです)
 社会福祉の分野では,「サービスの提供」あるいは「サービスの利用」という言葉が一般的です。医療に関して言うと,医療サービスを利用する(あるいは提供する)ということでしょうか。
 そう考えると,「医療従事者」よりは,「医療サービスの提供者」が適切なように思います。

 provider とは,提供する人という意味ですから,上に書いたことと同じ意味ですね。また,consumerは,消費者という意味です。consume で消費する,使うという意味になります。これも,上に書いたサービスの利用者という意味です。

 医療システムの内容については,初めて読みました。
 access 接近については,利用するためにどのような方法があるのかという意味だと思います。また, Qualityは,サービスの質をどのような確保するかということですし,Safetyは安全性,Cost は費用効率です。

 同じようなことが社会福祉でも言われており,介護保険や年金等の問題でも議論の対象となっています。
2004年1月9日のひとりごと
 今日,福山市の精神障害者家族会の新年交流会が開催され,参加してきました。

 参加者が44名おられ,非常に盛大に行われました。福山市の保健予防課の方が4名参加され,福山市内の精神科病院3カ所からも精神保健福祉士の方々が6名も参加されました。また,精神保健福祉ボランティアの皆さん,当事者の方々の参加も多くありました。
 15年前に設立された,精神障害者家族会が社会福祉法人化を目指し,家族会が運営母体の共同作業所を小規模授産施設にする計画のようです。ただし,補助金の抑制が進む中,実現できるかどうかは不透明な状況のようです。
 実現することを祈りたいと思います。
2004年1月2日のひとりごと
 今年最初のひとりごとです。
 ここのところ,社会福祉の世界では,国の財政との関係で,非常にシビアな状況になってきています。全体的な方向性としては,生活保護費の抑制や年金の抑制などをはじめとして,福祉予算のカットが進みつつあります。
 その一方では,制度の枠を越えた民間レベルでのさまざまな取り組みが始まっています。補助金をもらうと,自由で独創的なことができないからと,意図的に社会福祉法人をとらずに事業展開をするところも多いと聞きます。
 当事者のことを第一に考えたさまざまな取り組みが進むことで,社会福祉制度そのものを問い直す動きとも思います。
 大切なことを大切であると言うことを忘れず,より良いソーシャルワークの実現を目指したいと思います。

 今年もよろしくお願いします。m(_ _)m


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