福山市の福祉情報2000 

第9回「福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会(FSSW)」
 来る12月2日(土)午後7時〜8時30分に第9回「福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会(FSSW)」が開催されます。
 私が7回、8回と学会等の出張で参加できませんでしたので、内容の報告もできないままとなっていました。今回は、スクール・ソーシャルワークに関する論文を題材に、スクール・カウンセリングとスクール・ソーシャルワークとの共通点と違いについて学びます。そして、スクール・ソーシャルワークという活動の独自性や特徴が分かってくると思われます。
「コスモスフレンド・FCC」の紹介(2000年10月15日 更新)
 福山市には心の病をもつグループとして「コスモスフレンド・FCC」があります。
 広島県東部地区で活動を初めて約6年。ここでは、その会報から一部を紹介します。

 セルフヘルプグループとは
 セルフヘルプ(相互扶助)グループとは、簡単に言えば、同じ悩みをもつ人たちが寄り集まって助け合って行こうとする人々のグループです。私たちのグループの場合でいうと、精神障害という困難な病気をもっているという境遇にあり、いろいろなストレス状況下におかれています。グループの目標は、相互援助と対処法をともに学び合うことにあります。グループは、グループメンバーの抱えている問題を持ちながらどう生きていくかを求めていくことを意図しています。
 セルフヘルプ・グループには、次のように専門家にはできない利点があります。
1)孤独感の緩和
 グループのメンバーは、同じ境遇なので、「そうだ、私は一人ではないんだ。」と思える。
2)自己の再発見
 正しい把握と再発見。目新しく参加したメンバーは、「私は私が思っていたほどひどくはないんだ。」と思えることがあり、これまでの考えを思い直すことができる。
3)「援助を与えたとき、援助が得られる」:ヘルパー・セラピー原則
 人々は、立場の違う問題状況のメンバーの援助を得て、その問題に立ち向かう勇気を得て、解決へと向かうことができる。援助者は、自分が得た知恵で仲間の問題の克服をわずかでも行うことができ、誇りを感じる。
4)実際的な支援
 メンバーは、他のメンバーに例会やそれ以外の場面で実際的な援助(手伝いや情報交換など)を行うことができる。
5)日常生活の場での実際的な支援と情緒的な支援
 メンバーは、日常生活の場で、連絡を取り合い、報告や相談をし、孤独の緩和、実際的・情緒的支援を求めて話し合う。
6)個々人の良い面での焦点づけ
 各人の目標の達成や成功、重要なことに敬意を払い、どんな小さな歩みでも評価し賞賛しあう。
7)精神的な支援
 物事がうまくいっているとき、グループはその人々を賞賛し励ます。うまくいかなかった時は、怒りや欲求不満をうち明け聞いてもらう。
市民のための心の健康講座 講演「誤解されている精神障害」
 9月9日(土)に府中市にて市民のための心の健康講座が開催されました。福山市そのものの福祉情報ではありませんが、講演の後援を福山市、福山市社会福祉協議会、福山市教育委員会等がおこなってます。また、精神保健に関しては、福山市が中核市になるまでは、広域として府中市もその中に入っていたこともあり、ここで紹介します。
 今日の演題は、「誤解されている精神障害」でした。講師は、元岡山県精神保健福祉センター所長で、現在「こらーる岡山」代表の山本昌知さんでした。内容は、精神障害と社会との関係に始まり、精神障害者を地域で支えるためのソーシャル・サポートに関することでした。
 現代社会の基礎としてある、人間を生産性や効率性でその価値を判断することが精神障害の背景としてあります。その結果、人と人がつながりにくいということが起こります。人の価値は、業績や成績といった結果であり、これらに結びつかない心の豊かさや気持ちといったものは軽く扱われてしまいます。そのために、失敗やありのままの気持ちをいうことができなくなっています。そして、心豊かな人間関係を持ちにくい状況にあります。
 このようなことが精神障害者が地域で当たり前に生活することを疎外し、精神障害に関して誤解をし、精神障害者に対して偏見を抱き、差別することにつながってきます。
 山本さんは、このような状況を変えるために次のようなことを提案されます。
1)人を理解すること
2)「どうしてか」を考えること
3)五感を働かせること
4)体験を重視すること
5)驚くこと
6)失敗を恐れないこと
7)無理をしないこと
 そして、サポート・システムを作ることが大切であるといわれます。
第6回「福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会(FSSW)」
 9月2日(土)に第6回福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会が開催されました。
 本日の参加者は12名でした。内容は、これからの会の内容についてでした。実は、前回の終わりに、事例を通してスクール・ソーシャルワークについて学ぶことはできないだろうかという提案がありました。そこで、私なりにスクール・ソーシャルワークに関する事例がないだろうかと思い、日本スクール・ソーシャルワーク協会の山下英三郎氏の著作を読んだりしましたが、学習にちょうど良い事例を捜すことができませんでした。
 そこで、どのような内容を今後の学びの方向性にしようかということを考えているときに、関西スクール・ソーシャルワーク研究会の活動内容を紹介している会報を読んで、この会の代表に声をかけ、福山に来ていただき、スクール・ソーシャルワークに関する基本的なことを学んではどうかということになりました。
 今日の内容は上記のことについて参加者の意見を聞き、そのような方向性で行こうということになりました。また、日本スクール・ソーシャルワーク協会や関西スクール・ソーシャルワーク研究会の発行しているものでスクール・ソーシャルワークに関することについて深めることも内容にしてはどうかということになりました。
 次回は10月7日(土)です。(特別のことがない限り、第1土曜日、午後7時から8時30分まで開催)
第7回「フリースペース・あっとほーむ」
 すでに、精神保健福祉ボランティアらいふについてや自助グループFCCについては紹介しましたが、福山市においては精神障害者を対象とする対応についてはまだまだ不十分なところがあります。38万人都市であり、中核市でありながら精神障害者社会復帰施設は何もありません。共同作業所は1カ所あるものの、これで十分ではありません。当事者や家族等と話をしている中で、行き場があまりにもないという現状を何とか打開したいという思いから、私が呼びかけ人となり「フリースペース・あっとほーむ」という自由な交流の場を作りました。
 その集まりが今日(8月12日)で7回目となりました。第1回目が2月でした。そして、月に1回のペースでの開催です。内容については、参加者から自然な形での提案が出るのを待っているという段階です。従って、今は「憩いの場」・「たまり場」となっています。参加者とも話をするのですが、特にメニューやプログラムがあるわけでもなく、一定の時間集まるだけですが、この束縛のない自由さが居心地の良さになっているようです。
第5回「福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会(FSSW)」
 8月5日(土)に第5回福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会が開催されました。
 本日の参加者は12名でした。内容は、7月9日〜15日まで行われた、第8回世界フリースクール大会に参加された会員の報告と感想等でした。
 まず、世界フリースクール大会とは、IDEC(International Democratic Education Conference)のことであり、アイデックと呼ばれたりします。今回この大会が日本(東京)で開催されました。参加された方は、フリースクールに対する考え方の違いにとまどったそうです。それは、フリースクールというと、日本では不登校(登校拒否)の子どもたちが行くところというイメージが強いのに対して、日本以外では民主的な学校という意味で使われているということです。
 民主的教育(デモクラテッィック・スクール)とは、別にオルタネーティブ・スクールとか、フリー・スクールとも呼ばれています。その特徴は、学校のことは子ども、大人(教師、親)など関わる人がみんなで決めるということです。そして、その背景には自分の人生は自分で決めるという価値観があります。
また、子ども自身がやりたいことを学べる、それがうまくいくように大人がサポートする、学校のことを自分たちが決められる、自分の学びのペースが守られるなども重要です。
 学校という場所で行われる大人による子どもに対する暴力も重要です。暴力には、直接的に行われる暴力(直接的暴力)と、直接的暴力が起こる前提となる間接的暴力があります。暴力は、単に直接的暴力があるのではなく、それに先立ち、蓄積されている間接的暴力があります。特に、大切なことは、間接的暴力が積もりつもった状況のなかで、あるきっかけで直接的暴力になるということです。
 間接的暴力には、次のようなものがあります。
1)黙れという表現を頻繁に使うこと。
2)侮辱した言葉とか声の調子ではなすこと。
などです。
 他にもいろいろありますが、全体として不適切な言葉や行動などで、相手に対して圧力的な関わりを行うことです。このことによって、子どもは自分の無力感を味わい、欲求を満たされることがありません。言葉では言わなくても、自分の言いたいことが制止され、抑圧的になってしまいます。そのために、常に欲求不満状態であり、ほんの些細な出来事がきっかけとなり、暴力という行動につながるのです。そして、そのような原因は、実は大人の側に原因があるのです。
 力関係では、子どもは大人より弱く、問題の原因は子どもにあるとされてしまいます。しかし、問題の原因は子どもにあると考える限り、真の問題解決にはなりません。
 このあたりが、スクール・ソーシャルワークにおいても重要と考える点です。
大切な子どもたちだから… ふくやまCAPスイミー
 福山福祉だより第127号(2000-5-25発行) 福山市社会福祉協議会発行より転載しました。
 「CAP(キャップ)」とは、Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の頭文字をとったもので、子ども自身が、いじめや虐待、痴漢、誘拐などの暴力から自分を守るために必要な知識や技術・方法を具体的・実践的に学ぶための教育プログラムです。
 「ACP」の活動は、1978年アメリカ・オハイオ州のレイプ救済センターから始まりました。
 以来、大きな成果をあげており、世界13カ国で実施されています。
 日本では、1985年に活動が紹介され、現在、100以上のグループが、全国各地の幼稚園や小学校を対象に活動しています。
 私たち「ふくやまCAPスイミー」もグループの一つとして活動しています。
 このプログラムは、2つの要素から成り立っています。
 一つは、親や学校の先生など大人のためのプログラムです。これは、子どもが安心して自信を持って自由に生きることができるように、大人ができることは何かを考えます。
 子どもが本来持っている力を引き出す(エンパワー)ことの大切さや子どものSOS、悩みの聞き方、子どもの虐待などについて学びます。
 もう一つは、子どものためのプログラムです。
 いくら親や学校の先生が子どもが心配でも、一日中側にいて守ることはできません。
 しかし、もし何かあったとき、どうしたらいいのかを子どもに教えておくことはできます。
 子どもが「暴力」にであう状況をとりあげて、寸劇や歌、子どもたちとの話し合いを通して、子ども自身が自分や友達を守る力があることに気づきます。そして、自分や友達を守るためには、どうしたらいいかを学びます。その中で、自分への自信や安心感を育みます。
 子どもへの様々な暴力は、人権侵害であるにもかかわらず、そのことが当たり前として社会的に認知されていません。それは、現在の日本の法律は、子どもを虐待から守るようにできていないからです。
 昨年の暮れから、児童虐待防止法について検討されているようですが、社会全体で子どもたちを守るんだという空気を盛り上げて行かなければと思います。
 すべての子どもたちには、安心して自信を持って自由に生きる基本的人権があります。
 「子ども」は、かけがえのない大切な存在なのですから。
 ふくやまCAPスイミー 代表 脊尾 幸子

 なお、CAPについては、「ちょっとブレイク2000」でも関連する本を紹介しています。
第2回「福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会(FSSW)」
 5月7日(土曜日)に第2回福山スクール・ソーシャルワークを学ぶ会が開催されました。
第1回目の参加者は17名。福山市内でさまざまな子どもにかかわる活動をされている方や、相談援助をされている方、大学生等がメンバーです。そして、第2回(今回)の参加者は20名です。前回の参加者に加え、私の勤める福山平成大学の学生が多く参加してくれました。
 内容は、「ソーシャルワークとは何か」でした。発表を福山平成大学の学生にしてもらいました。簡単なようで、ソーシャルワークについて理解してもらうことは難しく、発表した学生は苦労したようです。
 子どもの立場に立ち、子どもの人権擁護を行うということが日本ではなかなかできません。その一つの原因として、学校のことは学校で対処するということがあります。アメリカでは、スクール・ソーシャルワーカーが学校に対して発言権を持っており、第3者機関として機能しています。子どもに対して不適切な対応が起こらないようにするためにソーシャルワーカーが活動を行うのです。
 しかし、日本では心の問題を対象とするカウンセラーの導入はありますが、環境(この場合は学校組織や教師)に働きかけることは行われていません。さまざまな問題が絡んでいるので一概に言えませんが。
 今後は、スクール・ソーシャルワークとは何かということについて、日本で活動をされてきた山下英三郎氏の著書『エコロジカル子ども論』を使い、学習を続けていくこととなりました。
福山SSW(スクール・ソーシャルワーク)学習会の案内
 去る3月20日(月)祝日に、スクール・ソーシャルワークに関する講演会が開催されました。講師は、山下英三郎氏です。
 山下氏は、ユタ大学大学院にてスクール・ソーシャルワークを学ばれ、埼玉県所沢市教育委員会の委託を受け、日本で初めてスクール・ソーシャルワークの概念をベースに活動を初めておられます。現在、日本社会事業学校教員。日本スクール・ソーシャルワーク協会会長。スクール・ソーシャルワーク研究グループ「JOJO」代表。フリースペース「BAKU」共同主宰。
 山下英三郎氏に関しては、フリースペース「BAKU」のホームページに情報があります。また、山下氏を紹介したページもあります。

 今回の講演会をきっかけに、「自由館」において毎月第1土曜日午後7時から福山SSW学習会が発足します。
 また、「フリースペース自由館」では、訪問カウンセリングを始めた。対象は、子どもの閉じこもり、暴力、家出などで悩んでいる家庭で、保護者から依頼され、本人も了解した場合に限って訪問し、悩みなどの相談を受ける。(中略)訪問は、週1回で、1時間程度。子どもが心を閉ざし、面接不可能な場合は、遊びなども試みる。
 (この内容は、経済リポート3/20 973号より転記しました。)
精神保健福祉ボランティア「らいふ」の紹介
 研究内容で「福山市における精神保健福祉の現状と課題」の紹介をしました。その中でも触れているのですが、福山市では精神保健福祉ボランティア講座の受講生が精神保健福祉ボランティアのグループ「らいふ」を結成し、活動をされています。ここでは、「らいふ」の紹介をします。

1 「らいふ」の結成について
 平成8年度第1回「心の病を持つ人と共に暮らすための講座」を終了後結成。
2 (名称)
 「らいふ」(英語でlife)
 生命・生活・人生を共に支え合って生きていこうという願いをこめてネーミング。
3 (目的)
 1)精神障害について、誤解や偏見のない正しい認識をし、心に病を持つ人達と、地域で共に生活できる明るい町づくりをめざしてボランティア活動を  行います。
 2)会員間の交流を通して、お互いの情報を交換しあい、会員の絆を深めます。
4 (会員)
 1)精神保健福祉について関心があり、目的趣旨に賛同し、ボランティア活動を行おうとする者。
 2)会員数 2000年1月現在 51名。
5 (世話人)
 代 表 : 塩出恵美子
 副代表 : 岩本 敏弘
 会 計 : 市村 富美子
6 (活動)
 ソーシャルクラブ、精神障害者家族会、自助グループへの参加協力
 在宅の訪問活動
 電話相談
 心に病を持つ人の交流室
 など
「フリースペース自由館」の紹介
 経済リポートより転記
 学力だけでは人は育たない 多様な試みで人格形成を促す
 不登校や自閉症、学習障害をもつ子ども達を受け入れ、各自のペースで学力向上を促す施設だが、単に勉強だけでなく、音楽・絵画の鑑賞、農業体験・キャンプといった自然体験、さらに工場見学や就労体験、各種スポーツ、ボランティア活動など幅広い学びの場を盛り込み、子どもの人格形成に注力するなど、斬新な手法を取り入れ、成果を上げている。
 (中略)
 学習指導は、各自の個性に合った個別のプログラムを作成、それぞれのペースで進める。本人の意思が最優先で、来館時間も自由だ。対立する親と学校の間に立ち、両者の歩み寄りにも力を注ぐ。共通の悩みをもつ親が意見交換したりり、多様な交流をする「父母の会」もスタートした。
ふく・ふくサービス(仮称) 地域福祉権利擁護モデル事業
 痴呆性の高齢者、知的障害者、精神障害者の方の日常生活を支えるために「日常的金銭管理サービス」と「日常的生活支援サービス」を提供します。サービスの提供は、契約の際に利用者を交えて作成した支援計画書を基に「生活支援員」の方が訪問して行います。
 ◇◇◇是非、ご相談ください◇◇◇
《例えば、このようなことでお困りではありませんか?》
●日常的な金銭の管理に不安がある
●各種の支払いや金融機関での手続きがうまくできない
●よく物をなくすことがあり、大切な財産等の保管が心配である
●自分の知らないうちに年金などが勝手に使われている
●大切な手紙や書類の管理ができない
●自分では必要ないと思うものを購入するようにすすめられて困っている
●どんな福祉サービスが利用できるのか、手続き等が分かりにくい
●一人で外出ができないため、日常生活に支障がある
●日常生活をおくるのに不安がある
 etc...

日常的金銭管理サービス
○預貯金通帳、権利証書、郵便物、書類等の保管
○一定額の預金の出し入れ
○定額的料金の支払い
○生活必需品の買い物
○新聞等の申し込み、商品購入のアドバイス など

日常生活支援サービス
○福祉サービス等の利用支援(制度の説明、手続き援助、申し込み等)
○日常生活の見守り(サービス等の実施状況の点検、虐待防止、日常生活の相談等)

☆利用者
 痴呆性高齢者、知的障害者、精神障害者の方で原則として福山市に在住する方。

☆利用料
 別に定める利用料が必要です。(但し、利用者により減免措置があり)

☆委任契約の締結
 サービスの内容について委任契約を結びます。契約に関しては、利用者の意思の確認ができることが必要です。

☆支援計画の作成
 ご希望に沿ったサービスを提供するため、あらかじめ「支援計画」を作成します。
 支援計画に基づいて専門員の支持のもと生活支援員が支援サービスを展開します。

☆利用の方法
 利用を希望される方は、電話等でお気軽にご相談ください。
 電話(0849)23−9611 FAX(0849)23−9622
 社会福祉法人 福山市社会福祉協議会 地域福祉課

 地域福祉権利擁護モデル事業は
 厚生省で、1999年10月より実施を予定されている(仮称)「地域福祉権利擁護事業」の広島県内全域の事業実施に先立ち、広島県社協が実施主体として、実際にモデル的に数ケースに取り組み、効率的に展開する方策について課題や可能性を探るものです。
渡ってきました しまなみ海道
 福山福祉だより第127号(1999-7-25発行) 福山市社会福祉協議会発行より転載しました。
 私たち、福山市視覚障害者福祉協議会に入会している会員は、約100名です。そのうち、全然見えない人あるいは、光だけしか見えない人を合わせると、6割もの人が何らかの介助を必要とします。
 私たちの団体では、ほぼ毎週日曜日に野上町にある視覚障害者福祉センターで何らかの事業を行っており、互いの友情を育み新たな勇気と自信を確かめ合っております。
 視覚障害者の多くは少しでも遠くへ、そして、初めて行くところへ出かけたいという希望を、夢かもしれませんが持っています。
 しかし、少し遠距離に出かけたいと思っても、それは家族に介助してくれる人がいないと実現出来ない夢に終わってしまいます。
 健常者の人にこんな話をすると、「うんうん」とうなずいてもらえますが、「見えない人が、どこかへ出かけても周りの景色が見えなければ、どこでも同じではないのかな。」と言う言葉を聞いたこともあります。しかし、それは全く違います。
 この度、財団法人「義倉」、市ボランティア連絡協議会(V連)、社協のご援助のもと、6月6日(日)に私たちは、今、日本一の観光スポットである「しまなみ海道」に行きました。
 天気は快晴、青い空、空よりも青く澄んだ瀬戸の海、さんさんと光る太陽と波。
 この美しい景色の中、尾道大橋を経て因島、瀬戸田とバスは進み多々良大橋へと着きました。
 「さあ、これから自分で瀬戸内海の上を歩くのです。」みんな少し緊張気味、海の上を自分で歩いて渡る。まさに、「夢の架け橋」です。
 橋にかかるころ、太陽は私たちの頭上を照らし、さわやかな潮の香りがする海風を受けて、V連の会員さんと二人三脚でスタートしました。
 橋のはるか下を船が通り、心地よい汗をかきながら介助してくださる方から周りの景色の話を聞き、また色々な世間話をしました。
 なんだか、何十年ものお付き合いがあるような親しさを感じながら、多々良大橋ウォーキングを楽しみました。
 私は、もう何年、いや何十年もお付き合いをしていたはずなのに、こんなに心を開いて皆さんと「ふれあった」ことはなかったのではないかと思っています。
 この行事に参加出来なかった会員には悪いと思いますが、参加した私たちは、宝くじが当たった以上に良い思いをすることが出来たのではないかと思っています。
 私たちの団体も国の事情と同じで高齢者が増え、また、中途で失明される人も増えつつあります。このような方々も見えなくなくなっても、楽しく明るく生きていけることを心より願うと同時に、視覚に障害をもつ人、車イスでの生活をしている人など、障害者と健常者が同じように外出を楽しめるよう、ご支援ご協力をお願いいたしたいと思います。
 (福山市視覚障害者福祉協議会 理事 石井邦夫)
映画『どんぐりの家』が福山市で上映されます。
 「ちょっとブレイク」で紹介している山本おさむ原作の『どんぐりの家』が福山市、深安郡神辺町で上映されます。日程は以下の通りです。
8月27日(金)夜7時から 福山楽友協会ホール(福山市御幸町下岩成59-5 平井外科病院東側)
8月28日(土)夜7時から 神辺町立道上小学校体育館

 紹介の文章を転記します。
 人間の生き方と福祉の原点を問いかける!
 幅広い世代に愛読されている『ビッグコミック』に連載されて反響を呼んだまんが『どんぐりの家』はろう学校の野球部を描いた青春ドラマ『遙かなる甲子園』で聴覚障害者の問題に関わった山本おさむが、手話を学びながら実在するろう重複障害者のための共同作業所をモデルに取り組むヒューマンドラマです。
 聴覚障害に加え知的障害や精神障害をあわせもつという重いハンディを背負った子ども達の成長を願い、苦しみながらも歩んでいく両親や家族、それを支える人々のひたむきな姿 − そこに流れるヒューマニズムと共同の精神は、現代社会の人間の生き方、子育てや教育のあり方を見つめ直し、福祉の原点を問いかけるものです。

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できたよ紙しばい −世代を越えた紙しばい作り−
  福山福祉だより第127号(1999-5-25発行) 福山市社会福祉協議会発行より転載しました。
 昔は、寒い時節ににはこたつの周りで、夏には涼み台で星をみながら、おじい さんや おばあさんから、先祖のことや、その土地に伝わる昔話をよく聞いたものです。
 しかし、今はテレビや核家族のせいでしょうか、そういう話を家で聞く機会が ほとん どなくなってきました。  ところが、どこの地域にも、そこに伝わる民話や生活史があります。「それを 残し、 伝えていこう。」という声が、公民館に集まる人々の中から出てきました。
 早速、御幸町郷土資料研究会の方々に話を持ちかけ、町の高齢者の協力を得て 民話7 編、生活史3編を集めました。  中には、「私は、ここにきて60年になるのに、こんな話は知らんかった。」 と言わ れる人もおられました。
 そこで4編を選んで、紙しばいを作ることにしました。 《題名は》 1、ひっくりかえった漆船(片山病の話) 2、ゆるぎ地蔵 3、深草神社のキツネ 4、岩成小学校物語。
 台本作りには、地元にある福山平成大学ボランティア部の学生の皆さんにお願 いし、下絵は三原市在住のグラフィックデザイナーの方にお願いしました。
 そして、地域の保育園児、小学生、大学生、高齢者の皆さんがそれぞれ役割分 担をし、 紙しばいの制作にあたりました。
 完成した紙しばいは、御幸公民館で披露されました。
 その後は、主に、御幸小学校の授業「私たちの学校のあゆみ」で毎年教材に使 われて います。その他、福祉会や老人クラブの会合にも使われ、地域の親睦の一助に使 用され ています。
 この紙しばいづくりの一番の成果は、日頃、接する機会の少ない児童や高齢者 が、世 代を越えて「紙しばいづくり」という一つの目標に向かって役割分担をし、協力 し、助 け合って制作したということです。そして、このことをきっかけに日頃の交流に つなが っているということです。この情景は大変ほほえましいものです。 (御幸公民館長三好氏記す)
幼児から高齢者まで預かるサービス部門開設
 (経済リポート 940号 4/20発行 より転記/一部省略)
 ケンセイ舎グループ/ネーミングは「たくじろう」
 ケンセイ舎グループ(警備業の第一警備)は、福山市昭和町で幼児から高齢者まで預かる新手のサービス部門「託児老共和国・たくじろう」を開設、託児サービスからスタートした。
 来年4月の介護保険制度導入に伴い、高齢者を中心とした介護サービスに大きな関心が集まっているが、今回のサービスは、家族が旅行など何らかの理由で世話をできない事態が発生した場合、高齢者だけでなく幼児までを預かる要望が高くなるだろう−−と予測し、全国で初めて開設したという。
 「ひとりごとpart3」に関連事項があります。
高齢者徘徊 SOSネットワーク−略称 安心ネット−
(福祉だより 1999/3/25発行より転記)
 痴呆症状の特徴の一つとして「徘徊」があります。
 外出したまま、帰宅できなくなり行方不明になったり、最悪の場合は、事故などで人命に関わることもあります。
 「福山地区老人呆けの人を支える家族の会」(細川静枝世話人代表)からも「捜査の依頼ができるシステムができたら…と、かねてから希望がありました。
 このようなことから、高齢者の方を事故から守ろうと、「福山地区高齢者徘徊SOSネットワーク」がスタートしました。
 これは、市内のタクシー会社15社で作っている「十五日会(とうかかい)」個人タクシー4協同組合(計757車両)、福山南ライオンズクラブ、福山地区老人呆けの人を支える家族の会。福山市社会福祉協議会の8団体が連携しています。

 手続きは
@徘徊等で、行方不明になった高齢者の家族が福山市社会福祉協議会に連絡をします。
A福山市社会福祉協議会は、行方不明者の特徴や状況等を詳しく聞き取り、依頼書に記入します。
B記入した依頼書をl、各タクシー会社・福山市ライオンズクラブに、ファックス等で連絡します。また、家族の了承があれば、FMふくやま(ラジオ放送)へも、協力の依頼をします。
C各タクシー会社は、タクシードライバーに無線で連絡を取ります。
D情報や発見等をした場合は、連絡を受けた福山市社会福祉協議会職員が、速やかに現地に行きます。

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