痴呆について

 第3回勉強会のときにテーマとなった痴呆について簡単にまとめます。 (97/06/29)

 人間にとって、老化がくるのは避けられません。もちろん、神経細胞も老化していきます。この老化が、アルツハイマー病の脳では非常に強いのが特徴です。

 痴呆とは、知的機能の低下した状態のこと。いったん成長して一定の状態になってから、機能が低下したことです。これに対し、成長の過程で、知能が発達しないままの状態をさして、いわゆる知的障害(精神発達遅滞)といいます。

 知的機能の低下のなかで、記憶したものがうまく思い出せないことが記憶障害、すなわち痴呆の大きな症状です。これ以外には、簡単な言葉の意味がわからなくなったり、言葉どうしの関係がわからなくなって考える力が低下したり、目の前にいる家族がわからなくなってしまいます。また、自分の生活に関係することについての判断ができなくなり、性格に変化が起こってきます。

 このようなことが起こってくると、日常生活に支障が出てきます。初期で軽度の痴呆は日常生活能力が残っていますが、中等度では自立した生活はむつかしく、そばに誰かがいて、ある程度ようすを見ていないといけません。重症になると、日常生活をいつも見ていなければいけません。身の回りは不潔になり、話してもつじつまが合わなくなったり、しゃべらなくなったりします。

 初期の段階で記憶力が悪くなったりすると、本人はそのことで気分が滅入ってしまいます。閉じこもってしまったりすることも出てきます。このようなときに、家族からそのことを指摘されたり、非難されたりすると、情緒不安定になったり、興奮して騒いだりすることもあります。

 

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