ケースを考えていくときに必要な情報

 第6回の勉強会のときにテーマとなったことについて簡単にまとめます。 (97/12/22)

 自立への援助をテーマに行う予定でしてが、都合で急に内容が変わってしまいました。
 実際に社会福祉の現場で実践をしていると、自分の関わっているケースを考えることは必要になってきます。
 ケース検討の場に出す出さないは別として、よりよい援助を考えるためにはどうしても必要になります。そのような時に、必要となる情報にはどのようなことがあるのでしょう。また、ケースを考えていくときに注意しなければならないことにはどのようなことがあるのかについて考えました。
 ここでは、現在の状況について簡単にまとめます。人が生活していく上での問題は、多くの場合、その人個人の問題というより、対人関係での問題です。そこで、社会福祉では、それらの問題を明らかにするために次のようなことに注目し、情報を集めます。

1) 援助を必要とする状況
 ・現在、何が問題だと感じて(思って)いるのか。
 ・なぜ、問題だと感じるのか。
 ・その問題状況をどうしたいと思っているのか。
 ・問題状況が変えられないと、何に困るか。それとも、困らないのか。
 ・その問題状況を周囲の人は、どう思っていると、理解しているのか。
 ・実際、その問題状況を周囲の人はどう思っているのか。それは、自分の理解と同じかどうか。
 ・周囲の人がそのように思っていることを、どう感じるのか。

2) 問題状況の始まりと、現在までの経過。
 ・いつ頃から問題と感じるようになったのか。
 ・問題と感じたのはどうしてなのか。
 ・そのときは、どういう状況だったのか。
 ・問題状況に対して、誰がどんな対応をしたのか。
 ・その対応をどう感じたのか。
 ・その対応の後に、状況に変化はあったのか。
 ・変化があっても、なかっても、そのことをどう感じているのか。

3) 問題状況は、行動や身体症状として表れるので、そのようなことに注目する。

 以上のようなことは、問題状況が他人(といっても、親や配偶者などの人で、本人と関係が深い人)との人間との間から起こってくるからです。そして、多くの場合には、不適切な対応がされています。さらに、その不適切な対応に本人は絶望しており、あきらめています。その結果として表れているのが、問題行動であったり、身体症状であったりします。

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