「びんご・生と死を考える会」
心あたたかな医療110番
相談の内容紹介 43

質問43
 父のことで、相談します。
 3年前、かなり進んだ肝硬変と分かり、同時に、5センチ大の肝臓ガンも見つかりました。肝臓の3分の2を切除し、ガンもとりました。
 2ヶ月に一度の検査を続け、仕事にも復帰していた矢先、ガンが何個か再発、今年の1月に再入院、大腿部のつけ根から、管を通しての治療を3回程、続けました。しかし、そのうち一つは、なかなか消えず、それを取ってしまうと、肝臓の機能が働かなくなってしまうそうで、残したまま「年内いっぱいでしょう。」という宣告をうけ、3月末に退院しました。
 (静脈瘤の治療もありました。)
 その後一日おきに、大腿部からの抗がん剤投与を受け、1ヶ月ごとのエコー検査で、通院しています。

 6月の初旬のエコー検査で、残っている腫瘍の大きさは、変わらなかったそうですが、白い影があるといわれ、1ヶ月後にCTを撮って、検査してみましょうと言われたそうです。
 (いくら、大学病院で予約制だからと、1ヶ月も待たされるのは腑に落ちませんでしたが。)

 その間、アルコールが禁止されているのにもかかわらず、「少しくらいなら大丈夫だ。」と、仕事先で、ビール、中ジョッキ2杯、酎杯3杯、とびっくりするような量を飲んだそうです。
 (性格的に、酒を勧められると断れない性格です。あんな苦しい思いをしたのに、どうして、辞められないのか、私には理解できません。) ・・・6月中旬のことです。
 案の定、その夜、吐き気がおそい、そのとき、とうとう、静脈瘤が破裂して、血を吐き、緊急入院をしました。見てみると、破裂しそうな静脈瘤も何個か発見され、血管もかなり、もろくなっているようです。3日間で退院し、仕事はもちろんのこと、運動はしてはいけない、排便で、力んではいけない、と安静を言い渡されました。
 いつ静脈瘤が破裂するか、わからないからだそうです。

 今まで、肝臓の腫瘍が手で触れても、分からないくらいだったのが、、3日くらい前から、硬くなった物が触れるようになり(かなり大きいようです)、本人は、「再発した、もうダメだ」「死にたくない」「薬をのんでも効かない、」「夜が明けるのが恐い」と、かなり精神的に参っているようです。
 毎日泣いて、母親に訳も無く当り散らすようです。そうして、しばらく、眠り続けるようです。食事も食べたのに、食べていないと言ったり、裸足のまま外に行き、土の上で、座ってみたり、なぜが、犬小屋で、寝てみたり、言っていることが、チグハグだったりするそうです。
 これは、血液が、きちんと、脳に通っていないということでしょうか?
 (病気を患う前にも、こういった、変な行動をしたことがあるのです)
 体も弱っているのでしょう、フラついているそうです。精神的なケアは、どうしたらいいのでしょうか。
 このまま、放って置いていいものなのでしょうか。
 私は、隣県に嫁ぎ、一緒に暮らしていません。母親が一人で、面倒を見ています。
 アドバイスお願いします。
回答43
 肝性脳症といって血液中のアンモニアの値が高くなっているのかも知れません。もしそうならそれに対する治療をしてもらってください。

 家族が常に側にいて、話を聴いてあげることが大切です。色々な不安があると思いますので、ひとつひとつ「なぜそう思うのか」ということを聴いてあげて、家族でできることがあればそれをしてあげるか、医者や看護婦にしてもらわなければいけないことがあれば頼んでしてもらわなければいけないと思います。
 ホスピス以外の日本の病院では心のケアは期待できないと思います。日本にはそのような制度がないのです。つまり,病院の収入にならないから、そのようなことを専門にする人もいないし、職員もそのようなことをする必要がないのです。家族の熱意で医者や看護婦を動かさなければいけないと思います。だれのための医療や看護かということを考えなければいけないのですが、日本では患者さんが中心の医療はホスピス以外では期待できないと思います。家族が最期まで支えてあげなければいけないと思います。

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