「びんご・生と死を考える会」
心あたたかな医療110番
相談の内容紹介 4

質問4
 初めてお便りします。
 すい臓ガンについていくつかお聞きしたいことがあり、お便りしています。
 母(52歳)は数ヶ月前から腰痛を訴えており、いろいろな整形をまわり、診ても らっていました。  しかしながら原因がわからず、今入院している大きな病院でも初めは原因不明でし た。最後のMRIですい臓に影が見つかり、すい臓ガンであることが分かりました。
 始めは手術も出来ないといわれていましたが、先月末、何とか手術が出来ました。 だいぶ進んでいたようで、5センチくらいでしょうか いろいろな血管を巻き込んで、すい臓の真中より少し頭の部分に腫瘍がありました。
 お医者さんは 「肝臓に良く血管も巻き込んでいて、本来なら肝臓もとらねばならないが 大変な手術になるのでとらなかった。本当は癌の周りを余裕を持って取らないといけなかったが その余裕もなく、ぎりぎりすい臓を残している」 とおっしゃいました。 すい臓を3分の2以上 これ以上取ったら人として生きていけないほどすい臓を摘出たようです。 早ければ1ヶ月、遅ければ1年で再発するといわれました。
 単なる腰痛だと思っていた私たち家族には あまりに突然のことで、まるで悪夢のような結果でした。
 術後、5.6日はなぜかものすごく調子よく、 そろそろ食事でもと思っていたときです。 ずっと寝たきりだった母を看護学校の生徒さんが 「そろそろ起き上がってみましょう」と言って母は起こされたそうです。  その後すぐ様態は急変し、何度も口上げをし、食事どころか話も出来ないくらいえらくなってしまいました。下痢もしました。
 その後は鼻から胃に管を差し、胃液と胆汁を3時間おきくらい注射器で吸い出しています。一日にかなりの量がたまっています。 少しでも体を動かすと吐き気がします。昨日抜糸もすみ、傷口から出る体液? の管も外れたのですが未だ腸が働きません。今日は腕の点滴を肩のところに変え、 レントゲンを撮るそうです。
 このまま一度も家に帰ることなく苦しい思いをするのかと思うと涙が止まりません。 父も祖父母もがっくり来ていて心身ともに疲れきっています。
 母には 「体重が37キロしかないから、体力がなくて回復が遅いんだよ。 きっと良くなるから頑張って!」 と励ましています。 腫瘍があることはお医者さんから伝えてもらいはっきりガンだとは伝えてはいませんが、わかっているでしょう。
 ただ母の再発を手をこまねいているわけにはいかず私と弟とでとりあえずはインターネットですい臓ガンについて調べているところです。 調べてみるとすい臓ガンがいかに大変な癌か そして同じように苦しんでいる方が沢山おられる事に驚き、落ち込む反面、患者さんやご家族の思いに励まされます。長々と書いてしまいましたがすい臓癌についていくつか質問をさせてください。
 1.母の様態の急変は体を起こされたことと関係あるのでしょうか。
 2.今の状態は、なぜ起こっているのでしょうか。
 3.玄米菜食が良いと言われていますが、このことについてのご意見を聞かせてくだ さい。
 4.母のお医者さんは「ゆくゆくは抗がん剤を」と言われましたが 抗がん剤は使用すべきでしょうか。良くないのではと思うのですが。
 5.ベータ−カロチンは癌に効くと効きましたが、どう思われますか。
 6.再発すれば手術は出来ないと言われましたが、そういうものなのですか。
 お医者さんに聞けば良いこととは思いますが なんだか直接聞くのは怖くて。弟の就職も決まり、これからと言う時。何とかして母を助けたい、前向きに母の病気と闘いたいと思っています。お返事、待っております。読んで頂き、ありがとうございました。
回答4
 お答えします。
 大変ご心配のことと思います。

> すい臓を3分の2以上
> これ以上取ったら人として生きていけないほどすい臓を摘出たようです。
> 早ければ1ヶ月、遅ければ1年で再発するといわれました。

 治る可能性があれば、膵臓を全部取る手術もできますが、膵臓癌は見つかったときにはすでに手遅れの場合が多く、手術をしてもしなくても余命は1年くらいということ がわかっていますので、手術をしないという医師も多いと思います。手術をするとしても癌を取り除く手術でなくて、昭和天皇のようにバイパス手術となることもあります。そのほうが手術後の回復も早く、普通の生活を送れる期間が長いからです。膵臓癌の治療は、治すということより、痛みなどの苦痛を取って、いかにしてQOLを良い状態に保つかということを考えます。

> 1.母の様態の急変は体を起こされたことと関係あるのでしょうか。

 メイルに書かれていることを読めば、そのようにとれます。どのような手術が行われたかということがわかりませんが、もし膵頭十二指腸切除というような大きな手術であれば、回復は困難かも知れません。

> 2.今の状態は、なぜ起こっているのでしょうか。

 手術後の回復が遅れているのか、お腹の中で何かが起きたのか、わかりません。

> 3.玄米菜食が良いと言われていますが、このことについてのご意見を聞かせてください。

 癌も自分で治す病気で、その基本は心の持ち方と生活習慣の改善だと言われています 。生活習慣の中では、食べ物が大切で、玄米菜食が健康には良いと言われています。

> 4.母のお医者さんは「ゆくゆくは抗がん剤を」と言われましたが抗がん剤は使用すべきでしょうか。良くないのではと思うのですが。

 経験の豊富な医師が、はっきりとした目的をもって、計画的に注射すれば、ある程度の効果があるかも知れません。使い方によっては副作用だけで、命を縮めることもあ ります。

> 5.ベータ−カロチンは癌に効くと効きましたが、どう思われますか。

 ベータ−カロチンで癌ができることがあるということがわかっています。今のところ世界中どこへいっても、手遅れの癌や末期の癌に効くものはありません。ちょっと考 えてみればわかることで、そんなものがあれば癌は何も怖くない病気になってしまい ます。

> 6.再発すれば手術は出来ないと言われましたが、そういうものなのですか。

 最初から手術は無理だったのではないかと思われます。 埼玉県川越市の帯津三敬病院の帯津良一先生の言葉が参考になると思います。
 「治癒の条件」
 治癒というものが、元来、客観性、再現性のないものであれば、統計なんてなんの役にも立ちません。ひとつひとつの症例を克明に記録し、その記録をじっくり読んで、治癒の条件を読み取っていくことです。どういう治療をしたかが関心の的になりがちですが、そうではなくて、その人が病気の中で、どういう生き方をしたかに焦点をあててみてください。治療法そのものよりも、その人が各種治療法にどうかかわっていったのかーというなかに、治癒のヒントがあるように思えるからです。 (帯津良一、「私たちがガンを治した体験談集」より)
 また川竹さんは次のように言っています。
 「どんなガンも必ず治る」 たとえ医者に見放されようと、決して諦めてはいけない。治す力は自分の中にあるのだから。食事を改め、生活習慣を整える。怒りや恨みを捨て、人を愛し、自分を許し 、小さなことにも喜びを見いだそう。12人は、そのようにして絶望から生還し、新しい人生を掴んだ。そして言う。「ガンになってよかった」と。あなたにも、そう言える日がきっと、来る。生き抜くことに集中し、今すぐ行動を開始するのだ。 (川竹文夫著「幸せはガンがくれた、心が治した12人の記録」より)
 癌は自分で治す病気です。 病院での治療は治りやすくするための助けですから、うまく援助してもらわないと、かえって逆効果ということになります。自分の命、自分の人生ですから、自分で納得した方法を選んでください。残された時間をどのように使 うかということも、大切なことだと思います。
 ではまたいつでもメイルをください。

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