「びんご・生と死を考える会」
心あたたかな医療110番
相談の内容紹介 17

質問17
 お忙しいこととは思いますが、悩んだあげくご相談することにしました。
 実は年末に実家に帰省した際、母から父がすい臓ガンであることを告白されました。ここ数ヶ月の父の衰弱ぶりは尋常ではなく「まさか?」と疑いを持ってはいたものの、実際にその病名を聞かされた時には計り知れない衝撃を受けました。
 父は60歳。昨年、ようやく仕事を辞め、これから母と水入らずの幸せが待っているはずでした。今からという時になぜ? という思いでいっぱいです。しかも、ガンは手の着けようがないほど進行しているとの話でした。
 病気になれば、素人の私達は医者に全てを委ねるしかありません。しかし、今父がかかっている病院を私は信頼出来ません。この思いは家族全員(父も以前しばしば愚痴をもらしていました。)が、 抱いている感情です。
 私の実家には、総合病院があり、小さな個人病院よりは様々な機器が揃っているその病院を自ずから私達は信頼していました。しかも現在、新しく病院を建て替える計画が着々と進み、その発展ぶりに期待も膨らんでいました。ここでなら、本土同様の治療が受けられるだろうと信じていたのです。 父は数年来糖尿病を患っており、その総合病院に月に1回は通っていました。しかし、昨年の春から夏にかけて、父が「自分のお腹の中が腫れている」という別の症状を言い出すようになりました。もともとふくよかなお腹でしたが、数ヶ月のうちにそのお腹はどんどん膨らんでいきました。見る人見る人が、「おかしい」というほど、変わったふくらみ方をしてえいました。同時にお腹の痛みも訴えるようになり、それを機に主治医の先生に相談したようでした。
 先生は胃カメラなどの胃の検査を一通りした後、「何の異常もありません。とりあえず、○月○日にもう一度来てください。」と、父に言ったそうです。しかし、その日付は何と1ヶ月以上も先のものでした。父がお腹がひどく痛いことを訴えても、異常はないというばかりだったそうです。
 このことがあってから、病院に対する不信感が募り始めました。痛がっている患者に対して、まるで痛いと言っている患者が間違っていると言わんばかりの対応。しかも、そんな患者を1月以上もほったらかしにするなんて! 怒りが溢れました。
 ようやく約束の日が来ました。 今度こそ痛みを和らげてくれるのだろうと誰もが願い、父は病院に行きました。しかし、前回と全く同じ検査をした挙げ句、言ったセリフが「異常は見つからない」というものでした。 
 退職を間近に控えた父は、あまりの痛みに仕事を休むことが多くなりました。見かねた兄が他の病院に連絡をとり、父の病状を診察してもらうようお願いしました。
 その時、初めて会ったお医者さんが下した判断は、「すい臓ガン・しかも末期」ということでした。痛み止めの薬を出して頂き、かかっていた総合病院への手紙も書いて頂きました。その後、掌をかえしたように主治医が変わりました。あまりにも一連の病院の治療、及び対応はお粗末でした。
 すい臓ガンは発見が難しいと聞きますが、患者が痛みを訴えている以上、あり得る原因を医者は探してくれるものだと思っていました。しかし、そうではなかったのです。病院の医療ミスが度々ニュースで報道される今日、私達はいったい自分の体と命を誰に託したら良いのでしょうか? 傲慢で不親切な医者は存在し続けるというのに・・・・。
 その後手術も無理であると診断された父は、痛みどめの薬でなんとか通常の生活を送っています。食欲はなく、げっそりと痩せ、たびたび痛みに苦しめられる日々です。

 今回お聞きしたいことは2点あります。
1,私達はこの病院に対する不信感があります。正当な治療を受けられているのか不安でなりません。痛み止めを飲むことしか治療法は存在しないのでしょうか。田舎に住んでいるということで病院の選択肢も少なく、ちゃんとした治療法を教えられていないのではないかと不安でいっぱいです。 
2,もし、薬を飲むことが一番良い方法なのだとしたら、もう医者や病院のことで不快な思いをしないよう、対応が親切な病院に転院した方が良いのでは? と考えています。そこで、転院するにはどのような手続きが必要なのかを教えて頂けないでしょうか?

 本当にど素人で、勘違いしていることや、無知な面がいっぱいあると思います。しかし、無知であるために諦めたくないのです。どうか、よろしくお願いします。
回答17
 お答えします。
 報道される医療ミスは氷山の一角です。日本は経済大国? と言われましたが、医療・福祉、分化の面ではかなりの後進国です。患者中心の医療という考え方は先進国よりなんと百年おくれています。一般的な医療のレベルも三十年はおくれています。その原因の一つとして医師のレベルの低さがあります。日本の医科系の大学では、患者さんを人格や感情をもち、患者としての権利をもった一人の人間として、話をしたり診察したりする教育や訓練がされていないのです。ただ知識を詰め込んで、医師国家試験さえ受かれば一生医師として君臨できるのです。
 患者さんを診させて頂くとか、一緒に悩むとか、思いやるとかという心のない医者が多いと思います。私たちも常にそのようなことに注意をしていますが、なかなか十分なことができません。自分たちの勉強のつもりでこの医療相談をしています。

 このような現状では、自分の健康や、自分の命は自分で守らなければいけないのです。日本の医療はほとんど自然淘汰とかわりません。自然に良くなる人は良くなるし、助からない人は助からないのです。がんも風邪と同じように自分で治す病気です。医者に見放されたがんを自分で治した人も沢山います。


>  今回お聞きしたいことは2点あります。
>1,私達はこの病院に対する不信感があります。正当な治療を受けられているのか不安でなりません。
>痛み止めを飲むことしか治療法は存在しないのでしょうか。田舎に住んでいるということで病院の選択
>肢も少なく、ちゃんとした治療法を教えられていないのではないかと不安でいっぱいです。 

 今の父上の状態がどのような状態で、これから何が起きてくる可能性があるのか、治療の方法はどのようなものがあって、どのような効果が期待されるのか、何もしない場合にはどうなるのか、その場合にはどう対処すればよいのか、など、まず担当医にあって、そのあたりのことをよく聞いてみる必要があると思います。思い悩んでいるだけでは、何も解決できませんし、納得できないと思います。聞けば、医者は必ず答えてくれると思います。きちんと答えてくれないようなら見込みはありません。


> 2,もし、薬を飲むことが一番良い方法なのだとしたら、もう医者や病院のことで不快な思いをしないよ
>対応が親切な病院に転院した方が良いのでは? と考えています。そこで、転院するにはどのような
>手続きが必要なのかを教えて頂けないでしょうか?

 一般的な方法としては、まず担当医に転院の希望を話して、紹介状を書いてもらうことです。その場合には必要な検査データーやレントゲン写真を一緒に付けてくれると思います。親切な医師なら転院先の医師に連絡をとってくれると思います。

 それができない場合には、自分で転院先の医師に相談して了解が得られれば、それから担当医に申し出て上記の手順で転院するか、担当医の協力が得られない場合には、自主的に退院することになると思います。

 心あたたかな医療110番 内容紹介のトップページへ