「びんご・生と死を考える会」
心あたたかな医療110番
相談の内容紹介 12

質問12
 もうすぐ80歳になる父が、急に黄疸のような症状になり、食欲が落ちてきました。年とは思えないくらい気丈できまじめで仕事をこつこつ頑張ってきた父です。お酒は飲みません。というか、ビールコップ一杯で赤くなってしまいます。お腹も出てませんし、いっさい不摂生とは無縁な生活をしてきた人なのに、3日前に病院に行ったら、即入院となり、昨日は大きな大学病院に転院し、さっそく胆汁を外に出す管を通す手術をしました。今の所、管の所が重たい感じはするようですが痛いという場所はないようです。
 本人には知らせていませんが、先生はすい臓癌か胆管癌のどちらかの可能性が高いと家族である母と私におっしゃいました。家庭の医学書などみても、すい臓の病気はほとんどが暴飲暴食にあるような記載です。父のようにお酒も飲まないまじめながすい臓癌なんかになるなんて信じられません。今は元気でにこにこ治療にも耐えている姿を見るとあと余命1年とか1年半なんてどうしても考えられません。
 昨日の今日で気が動転しています。でも、すい臓か胆管・・・そんなに極端な結果を言われると本当にそんなことがあるのか疑ってしまいます。もし胆管の癌なら多少なりとも治る可能性があるのでしょうか? すい臓なら、今どこも痛くないのにそのうちどこか痛くなってきて苦しむようになっ てしまうのでしょうか? 本当に治らないのですか? どうか教えてください。
回答12
 現在は三人に一人が癌になり、 亡くなる人の四人に一人は、癌で亡くなっています。 癌が治るかどうかは、おもに癌の進行度によります。 今のところ、癌に対する一番確実な治療方法は手術ですので、早期癌で手術して完全に取ることができれば、ほとんど治ります。進行癌の場合には、手術で取ることができても、 再発や転移することが多くなりますので、治らない人もあります。また、膵臓癌のように早い時期に見つかっても治りにくい癌もあります。
 担当医に父上の病状を良く聞いてみてください。 人は、みんないつか必ず死を迎えなければいけません。 人は癌で死ぬのではなくて、寿命で死ぬのだと思います。 若くして死ぬ人もいますし、父上のように長生きする人もいます。 しかし、みんないつかは必ず死ななければいけないことになっています。 父上は、みなさんに生と死を考える機会を与えてくれたのだと思います。 そして、自分の場合のことも考えておいたり、 家族で話し合っておくことが大切だと思います。

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