「びんご・生と死を考える会」
心あたたかな医療110番
相談の内容紹介 1

質問1
 家族の者が末期癌を宣告されました。医者は具体的な余命まで伝えてきたのですが、突然の事でどうしていいものかわからないのが現実です。6年前に卵巣癌の摘出手術をしたのですがそれからは抗癌剤の治療や定期検査の日々が続きました。医者が言うには今回は手術は一切しないとの事。 しかし、家族の者からしてみれば少しでも望みがあるもにかけてみたいというのが本音だと思います。 遺伝子療法をはじめとする癌最新治療など……。患者本人が一番良いと言う方法が大事であろうとは考えますが医者から余命までの数値を言われた以上ホスピスという選択も視野にいれて本人のためにいろいろしたいと考えます。
 広島でこの様な癌治療、団体情報を手にいれたらいいのかまったく見当がつきません。病院にいてもどうにもならないので家ですごしてくれと言う絶望的な医者からの通知です。余命の時間も短くて三ヶ月長くて1年未満という事でした。
 でも家族としては誠心誠意なんとかしてあげたいのです。ぜひ、いろいろな癌情報や相談機関などを教えて頂ければありがたいです。
回答1
 6年間治療を受けた医師から、治療方法がないと言われたわけですから、残念ながら 医学的にはもはや治すための治療は困難な状態ではないかと思います。極めて進行した癌や、末期的な癌に対して積極的に治療をする医師や病院は少なく、残された方法は、大学病院やがんセンターなどでの実験的な治療か、病院以外での治療(民間療法 )ということになります。
 癌も結局は自分で治す病気ですから、治ると信じて徹底的 に闘うのか、この辺で諦めるのかということになると思います。ご本人の希望を聞いてあげることが大切だと思います。 まず、遺伝子治療などを含めて病院での治療方法が本当にないのか、大学病院かがんセンターでセカンド・オピニオンを聞いてみてください。そのためには担当医に頼んで、今までの経過や検査データーやレントゲン写真などの資料をそろえて貰う必要がありますので、担当医との関係は、良い状態で保っておくほうが良いでしょう。
 参考 になる新聞記事を紹介しておきますので、またいつでもメイルをください。

 セカンドオピニオン応じない医師は「失格」
 がん治療の情報戦(20)平岩正樹 中国新聞「くらし」欄 2000年5月21日
 マスメディアにがんの情報はあふれている。しかし、このコラムでさえ、最も重要な情報は伝えることができない。それは「あなた自身のがんの情報」だ。特に、がんの部位(種類)とその進行度の二つが重要である。病院に保管された「あなたのがんの情報」は、銀行預金と同じように本来あなたのものである。今は、それを引き出す便利 な方法がある。 「診療情報提供書」を注文すればいいのだ。病院は他の業界と違ってメニューがない 。
 しかし、厚生省が決めた全国一律の料金表があって、この中に「診療情報提供書」 が定価2200円(自己負担は440円または660円)と定めてある。これを知らない医者はいない。 この診療情報提供書は医書が他の医者のために書くあなたの情報で、必要なことがすべて書かれてある。 診療情報提供書を注又すると、目的を聞かれる。「セカンドオピニオンを得るため」 と答えることがポイントだ。セカンドオピニオンという言葉を知らない医者もいない 。この言葉には「主治医のあなたがファースト(一番)だが、命にかかわることなので、他の医者の意見も念のために聞きたい」という意味が込められている。 「そんなことをして主治医の心証を悪くしないか」と心配する必要はない。患者は人質ではない。医者はセカンドオピニオンで診療の力量が問われるのだ。この注文に応 じない医者は同業者から「医療に自信がない」と受けとられる。 数年前、ある医大の教授にセカンドオピニオンの申し出を拒否された人の相談を受けたことがある。この大学では医学生にどんな教育を行っているのだろう。セカンドオ ピニオンの申し出に対応できない医者は、教授といえども現代では医者失格である。 診療情報提供書を購入したら、紹介状と同じ力があるので全国どこの病院でも診てくれる。セカンドオピニオンを求められた次の医者は、誇りに感じてあなたに専門家と しての説明をしてくれるだろう。 いくつかのセカンドオピニオンで納得できたら、元の医者に戻れば良い。快く診療情報提供書を書いてくれた医者は、その後も快く診療を続けてくれるはずだ。不幸にして渋る医者がいれば、それはそれで良い。定期預金の解約を渋る銀行と同じくらいぶ ざまで力量と度量のない医者だった、とわかることができたのだ。
 先日、日本医師会のある幹部と話をしていて、彼は「診療情報提供書やセカンドオピニオンのことは、大半の国民が知っているはず」と語った。それが事実なら、今日は無駄話を書いたことになる。いずれにしても「自分のがんの情報」を知らなければ、 納得したがんの治療は受けられない。
 (東京大医学部腫瘍〈しゅよう〉外科、広島市出身)
回答1への御礼と質問
 大変に参考になるメールを頂き本当にありがとうございました。 早速、東京の免疫療法や、呉癌センターの緩和ケア病棟などの 資料を取り寄せて連絡をしましたが、免疫療法は断られました。 緩和ケアで本人がどれだけ救われるか自分には判断できず今は悩み中です。 後はその時に教えて頂いた国立病院の試験的な治療の資料だけですがこれもかなり難しいものだと覚悟して調べてみます。
 同じ立場の家族の方とお話がしたいと思うのですが その様な団体も広島には無論ないですよね。
再度の質問への回答
 広島市には、まだホスピスはないのですが、三つの会と一つの電話相談の窓口があります。
○生と死を考える会・広島
 事務局:広島市中区八丁堀13-17
 電話(082)222-7180
 Fax(082)227-0212
○ターミナルケアを考える会・広島
 事務局:広島県廿日市市地御前1-3-3 広島総合病院内
 電話:(0829)20-3017
 Fax(0829)20-3018
○広島・ホスピスケアをすすめる会
 事務局:広島市中区八丁堀7-11 広島YMCA内
 電話(082)211-2243
 Fax(082)211-0366
○ホスピスダイアル「がん闘病相談」
 電話:(082)211-2243
 日時:毎月第2・第4土曜日 午前10時ー午後4時
 ホスピスダイアルは「広島・ホスピスケアをすすめる会」 がやっています。

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